第32回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-4】ワールドプレミア 『銀平町シネマブルース』

11/20[日] ヴィータホール
  • 17:30-19:09
  • 19:20-20:00
    トーク
    ゲスト:城定秀夫監督、いまおかしんじ氏(本作脚本)、小出恵介氏、日高七海氏
    聞き手:森直人氏(映画評論家)
チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,800円 / 当日:1,900円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

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▼窓口で購入

多摩市立永山公民館(ベルブ永山)

取扱時間:9:00〜17:00
※祝日と休館日(第1・第3木曜)を除く

多摩市立関戸公民館(ヴィータコミューネ)

取扱時間:9:00〜17:00
※祝日と休館日(第1・第3月曜)を除く
会場アクセス

ヴィータホール

〒206-0011 東京都多摩市関戸4-72
京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」(西口)から徒歩2分。ヴィータ・コミューネ8階

銀平町シネマブルース

  • 2022年/「銀平町シネマブルース」製作委員会製作/SPOTTED PRODUCTIONS配給/99分
  • 監督・編集=城定秀夫
  • 脚本=いまおかしんじ
  • 撮影=渡邊雅紀
  • 美術=⽻賀⾹織
  • ⾳楽=⿊⽥卓也
  • 出演者=小出恵介、吹越満、宇野祥平、藤原さくら、日高七海

ストーリー

かつて⻘春時代を過ごした街・銀平町に帰ってきた一文無しの青年・近藤(小出)は、ひょんなことから映画好きのホームレスの佐藤と、商店街の一角にある映画館・銀平スカラ座の支配人・梶原と出会い、バイトを始める。同僚のスタッフ、売れない役者やミュージシャンに映画を夢見る中学生まで、個性豊かな常連客との出会いを経て、近藤はかつての自分と向き合い始めるが...。

コメント

「愛すべき映画」があるように、「愛すべき映画館」があります。銀座並木座、高田馬場パール座、三鷹オスカーなどなど……いずれも今は存在しません。本作は,ビデオも配信もなく映画は映画館で観るものと決まっていた時代の記憶を呼び覚ましてくれます。

そもそもこの作品自体が「愛すべき」映画です。登場人物たちはみな映画愛にあふれており、『カサブランカ』をフィルムではなくプロジェクターで上映するのは味気ないと嘆く館主がいて,映画もいいけどダンスもいいよと踊る映写技師がいます。そして何より、本作はまさしくプロフェッショナルの仕事でつくられていて、映像のテンポも展開も演技も実に心地よいのです。

小出恵介さんは『風が強く吹いている』よりたくましい顔になって、でも人を惹きつけて離さない笑顔は健在です。吹越満さんや宇野祥平さんなど、出演者たちはみな実に楽しそうです。

観終わったときだれもが,今まで以上に映画が好きになっている自分に気づくことでしょう。(三)

ゲスト紹介

城定 秀夫 監督

Jojo Hideo

1975年生まれ、東京都出身。武蔵野美術大学在学中より8mm映画を制作。ピンク映画、Vシネマなどで助監督を務め、『味見したい人妻たち(押入れ)』(2003年)で監督デビューしPG新人監督賞受賞。『アルプススタンドのはしの方』(20年)では第12回TAMA映画賞特別賞、第42回ヨコハマ映画祭監督賞を受賞。監督作品は100を越える。22年は『愛なのに』『女子高生に殺されたい』『ビリーバーズ』『夜、鳥たちが啼く』が公開。

いまおか しんじ 氏

Imaoka Shinji

1965年⽣まれ、⼤阪府出⾝。映画監督。瀬々敬久、神代⾠⺒らの助監督を経て『彗星まち』(95年)で監督デビュー。代表作は『たまもの』(2004年)『つぐない 新宿ゴールデン街の⼥』(14年)『あなたを待っています』(16年)『れいこいるか』(20年)(映画芸術ベストテン第1位)など。『苦役列⾞』(12年)の脚本や『あの頃。』(21年)の出演でも活躍。22年には監督作品が立て続けに公開され、なかでも『神田川のふたり』は高い評価を得ている。

小出 恵介 氏

Koide Keisuke

1984年⽣まれ、東京都出⾝。2003年、雑誌「⽉刊De-View」の誌上オーディションがきっかけで事務所に所属。05年、ドラマ「ごくせん」や映画『パッチギ!』に出演し注⽬を集める。以降、ドラマでは「のだめカンタービレ」「ROOKIES」「梅ちゃん先⽣」などで活躍。映画では、『⾵が強く吹いている』(09年)で魅力的な演技により作品を支えた。ほかに『キサラギ』(07年)『愚行録』(17年)など。

日高 七海 氏

Hidaka Nanami

1991年生まれ、宮崎県出身。舞台では「最後の卒業式」、「タッパケ」に出演。映画出演作には『血まみれスケバンチェーンソーRED』『いつか輝いていた彼女は』(いずれも2019年)、『幕が下りたら会いましょう』(21年)などがある。趣味は映画鑑賞、銭湯通いなど。ピアノでは西日本コンクールで優秀賞、剣道は初段。

森 直人 氏

Mori Naoto

1971年生まれ、和歌山県出身。映画評論家、ライター。著書に「シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち」(フィルムアート社)、編著に「21世紀/シネマX」「日本発 映画ゼロ世代」(フィルムアート社)「ゼロ年代+の映画」(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「メンズノンノ」「シネマトゥデイ」などで定期的に執筆中。YouTubeチャンネル「活弁シネマ倶楽部」ではMC担当。

プログラム一覧

白鳥玉季氏 李相日監督
磯村勇斗氏 伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
狩山俊輔監督 鶴谷香央理氏(原作者) 中井圭氏(映画解説者)
小林啓一監督 中井圭氏(映画解説者)
早川千絵監督 金原由佳氏(映画ジャーナリスト)
森井勇佑監督 大沢一菜氏 青葉市子氏(音楽家)
山口路子氏(作家)
安川有果監督 小原治氏(ポレポレ東中野スタッフ)
杉田協士監督 東直子氏(歌人) 荒木知佳氏
川北ゆめき監督 いまおかしんじ氏(本作脚本) 青木柚氏 中村守里氏
いまおかしんじ氏(本作脚本) 小出恵介氏 日高七海氏 森直人氏(映画評論家)
斉加尚代監督 志田陽子氏(武蔵野美術大学教授)
伊藤春奈氏(花束書房) 水上文氏(文筆家)
宇田川幸洋氏(映画評論家)
山野晃プロデューサー 片山慎三監督 松崎健夫氏(映画評論家)
鈴木卓爾氏 翁華栄氏 さとうこうじ氏 鈴木秀幸氏(共同脚本)
西垣吉春監督
大山顕氏 佐藤大氏 稲田豊史氏 速水健朗氏 妹尾朝子氏 山内マリコ氏 久保寺健彦氏
平一紘監督 玉代㔟圭司氏 平隆人氏 南里美希氏