第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM
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東京で働く32歳の美咲(岡本)は10年間勤めていた会社に居づらくなり退職。将来が見えないまま実家に帰ることにする。懐かしい友人と会った際に同窓会が開催されることを知り同窓会に参加するが、その同窓会で初恋の相手が2年前に亡くなっていたことを知る。空っぽであった美咲の心が、初恋の思い出で埋め尽くされていく……。
『左様なら』『朝がくるとむなしくなる』などの作品を撮ってきた石橋夕帆監督の作品は女性たちの背中を優しくそっと後押ししているように強く感じる。
また脚本の上村さんの作品も登場人物たちを優しく包み込むようなあたたかい作品で、お二人が組まれた本作も、岡本玲さん演じる主人公の美咲が初恋の思い出をひとり思い辿るのをあたたかく見守っているように思えた。
また、中学時代の初々しい二人に自分の中学時代を重ねてしまった。ただしMDじゃなくカセットテープでしたが……。(AO)
1990年生まれ、神奈川県出身。『左様なら』(2018年)で長編デビュー。長編2作目『朝がくるとむなしくなる』(22年)が大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門にてJAPAN CUTS AWARDを受賞、JAPAN CUTSに正式出品される。国内のみならず、韓国、台湾でも劇場公開され、フランスでの公開も控えている。長編3作目『ひとりたび』(24年)が釜山国際映画祭コンペティション部門(ジソク部門)に正式出品、25年劇場公開予定。
2008年生まれ、東京都出身。23年、映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』(足立紳監督)で俳優デビュー。ドラマ「姪のメイ」(23年)にてテレビドラマ初出演を果たし、24年にはNHK連続テレビ小説「虎に翼」にも出演。25年の公開待機作には、映画『初級演技レッスン』(串田壮史監督)や『ひとりたび』(石橋夕帆監督)がある。
2006年生まれ、千葉県出身。25年の待機作である映画『ひとりたび』(石橋夕帆監督)では岡本玲演じる主人公の15歳の役をオーディションで勝ち取る。本作品が、俳優としてのデビュー作品となる。