第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM
永山公民館(多摩市公民館)
関戸公民館(多摩市公民館)
彼女の名前はmukuchiのマリ、しがない漁村の宅録シンガー。人前で歌ったことはまだない。彼女はいま、故郷の海に別れを告げているのだ……。
ただただ楽しんで観てもらえたら幸いです。あわよくば仕事でも遊びでも映画でも何らかの帰り道なりにちょっと酔っ払ったりとかして、つい心踊ってしまう瞬間があったり、意味もなく泣いたり笑ったりしてみたり、そんな小さな喜びのきっかけになれたらいいなって思います!
1992年生まれ、静岡県出身。二十歳の誕生日から二十五歳頃にかけて老舗クラブ、新宿Rock’in ROLLING STONEのレジデントDJを務める。2022年から24年にかけて映画美学校フィクションコース26期に在籍。初等科の修了制作として今作『人魚のうた』を監督。同作がアイドル映画to個性派映画no映画祭2024に入選。高等科のコラボレーション実習企画では講師の万田邦敏氏らと『珠姫の話』を共同監督。いちばん好きな季節は夏です。
2020年3月から始まったコロナ禍の日々をカメラマンの仁は湘南に住み1人で生きていた。2020年8月、久しぶりに大学時代の友人を自分の部屋に招いて会うことにする。コロナ禍以前のコミュニケーションを思い出し、3人は以前の交友頻度を取り戻していくようになるのだが……。人と改めて会うようになり紐解かれていくコロナ禍の人間模様を描いた物語。
コロナ禍を描いた連作ドラマとして2020年8月から制作を開始した短編を基に、長編映画として編集し直したものが本作となります。この作品の制作自体が今や自分自身の思い出であると共に、観てくださる誰かの思い出に触れるものになっていたならこんなに喜ばしいことはないかもしれません。
1989年生まれ、茨城県出身。高校卒業後ENBUゼミナールに入学し俳優としての活動を開始。主な出演作に濱口竜介監督『親密さ』杉田協士監督『ひかりの歌』などがある。現在は自主映画制作の傍ら宣材写真カメラマンとして活動している。
踊ることが好きな大学生ヤマダワコは卒業後の就職先が決まった。アルバイト先の掃除屋では中年のフジヤ、ラッパーとして売れたいタカサキジュンが働いている。下請け業者のフジヤにとってお得意先である元請け業者の加藤はワコを援助している。ワコは加藤に言われたある一言が心に引っかかりアルバイト最終日にフジヤとジュンへ吐露してしまう……。それぞれにとっての送別会という名の祝祭が開かれる。
みんなで練り上げたシーンが形になったり、みんなで演奏した音楽が化学反応起こしたり、初めての監督作品ということもあり制作期間中は刺激的で毎日心が躍りました。他力本願。尊敬する俳優部、全スタッフに感謝です。掃除屋の三人がお酒を飲んで酔っ払って歌って踊って爆発します! この美しい人たちを見てください!
1992年生まれ、佐賀県唐津市出身。2017年に『花筐/HANAGATAMI』(大林宣彦監督)で映画初出演。他、出演作に映画『火の華』(小島央大監督)、NHK 連続テレビ小説「まんぷく」、エリア51 舞台「カモメ」(作・演出:神保治暉)など、現在フリーランスで活動中。
心を喪失した三人。恋人を失った青年・二見、妻を亡くしたラジオパーソナリティの男・雨宮、ある記憶障害と希死念慮を持った女・静奈。そんな三人の前に、ツタという名の不思議な女が現れる。突然目の前に現れ、陽気に振る舞いながらも、どこか死の予感を感じさせるツタとの出会いが、やがて三人の運命の中を交差していく。
初の長編映画であり、この作品は6年前に初めて映画を撮りはじめてからの自分にとっての集大成的な作品です。これまでの終わりでもあり、これからのはじまりでもあるこの作品を皆さんに観ていただけることができ、本当に嬉しく思います。
1976年生まれ、香川県出身。2017年伊参スタジオ映画祭のシナリオ大賞にてグランプリを受賞。受賞作を自らが監督し、映画制作をはじめる。その後も精力的に映画を撮り続け、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア、アジアン・アメリカン国際映画祭など国内外の映画祭での上映実績を持つ。独自の台詞回しと構成で物語を展開させ、現実とファンタジーの狭間の“実在するかもしれない” ストーリーを作り上げる。