第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【D-13】能登を知るⅡ 輪島を舞台にした是枝裕和監督デビュー作

11/25[月] ベルブホール
チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,200円 / 当日:1,400円
支援会員/障がい者・付添者1名 ※前売はteket(テケト)のみ
前売・当日:各1,000円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

▼インターネットで購入

teket(テケト)

▼窓口で購入

永山公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1木曜、第3木曜]

関戸公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1月曜、第3月曜]
会場アクセス

ベルブホール

〒206-0025 東京都多摩市永山1-5
小田急多摩線/京王相模原線「永山駅」より徒歩2分。ベルブ永山5階

幻の光 デジタルリマスター版

  • 1995年/テレビマンユニオン製作・配給/110分
  • 監督=是枝裕和
  • 企画・プロデューサー=合津直枝
  • 原作=宮本輝
  • 脚本=荻田芳久
  • 撮影=中堀正夫
  • 美術=部谷京子
  • 音楽=陳明章(チェン・ミンジャン)
  • 出演=江角マキコ、浅野忠信、内藤剛、大杉漣、木内みどり、柄本明

ストーリー

ゆみ子(江角)が12歳の時、祖母が失踪した。25歳になって、その祖母の生まれ変わりのように現れた郁夫(浅野)と結婚したが、その夫も突然死へと旅立った。愛する人を次々と失った記憶と引きとめることができなかった悔恨を胸に秘めるゆみ子は、奥能登の民雄(内藤)の元に嫁ぎ、新しい家族に囲まれて平穏な日々を送るが……。

コメント

自死は本人も哀れだが、残されたものにとっても答えのない問いで苦しむことになる残酷なものだ。この『幻の光』で映画監督デビューした是枝裕和は、宮本輝の原作を十分に映画化した。同じく本作で俳優デビューをした主人公・ゆみ子役の江角マキコは、夫の自死に耐える姿と、それを忘れられる一瞬は再婚した夫との肌のふれ合いの時しかないということを、抑えた演技で見事に表現した。

能登の夕暮れの海辺の道を進む葬列のシーンは、大自然のなかで人の生と死はその一部として美しいのだと映像で伝え、作品名である「幻の光」の意味は終盤に明かされる。苦しい問いから人を解放するのは、永い時の流れと能登の厳しい自然のなかで送る日常生活なのだとこの作品が教えてくれた。(勝)

プログラム一覧

牛尾憲輔氏(電子音楽家/劇伴作家/プロデューサー)、佐々木敦氏(思考家/HEADZ主宰)
齋藤潤氏、早瀬憩氏、伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
井上淳一氏(脚本・監督)、芋生悠氏、碧木愛莉氏、宮田岳氏、中野ミホ氏
北村匠海監督、萩原利久氏、藤堂日向氏、SYO氏(映画ライター)
山中瑶子監督、河合優実氏、五所純子氏(文筆家)
呉美保監督、忍足亜希子氏、中井圭氏(映画解説者)
石橋夕帆監督、岩田奏氏(俳優)、石山愛琉氏(俳優)
井口奈己監督、小川あん氏(俳優)
小関裕太氏、中川龍太郎監督
チャン・ゴンジェ監督、ソ・ジュニョン氏
チャン・ゴンジェ監督、菊地成孔氏(音楽家/文筆家)
有馬尚史監督、松田咲香氏(写真家)、小川紗良氏(文筆家・映像作家・俳優)
竹林亮監督、川和田恵真監督
山崎まどか氏(コラムニスト)、ゆっきゅん氏(DIVA)
大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
山内マリコ氏(作家)
村瀬大智監督、中山慎悟氏、百々武氏(写真家)
小路紘史監督、遠藤雄弥氏、森田想氏、後藤剛範氏、倉本朋幸氏