第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM
永山公民館(多摩市公民館)
関戸公民館(多摩市公民館)
『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』『14歳の栞』の竹林亮監督 × 齊藤工企画・プロデュースによる、親と離れて暮らす児童養護施設の子どもたちに密着したドキュメンタリー。
ここでは、死別・病気・虐待・経済的問題など、さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもたちと職員が日々を過ごしています。家族とも他人とも言い切れない、そんなつながりのなかで育つ子どもたちの本音と、彼らを支える眼差しに密着しました。
『14歳の栞』で14歳の中学生たちの等身大をドキュメンタリーとして映した竹林亮監督が、『MONDAYS』というドキュメンタリーとはまったく違うタイムリープものでひたすら働き続ける人々の劇映画を経て、齊藤工の企画プロデュースで児童養護施設の人々を映し出した本作。
この作品に対しての個人的コメントを軽々とここに示せない。本作に登場する、または映し出されはしないが、彼ら彼女らのすぐ近くの人々、すべての人のさまざまな想いを、言葉を、行動を、本作でかいま見た時、自分のなかでもさまざまな想いや感情が巡り、初見から数日たった今でもまとめきれない。
ただ、さまざまな人たちに観ていただき、それぞれに強く何かを感じ取って欲しいドキュメンタリーである。(Ao)
CM監督としてキャリアをスタート。さまざまなドキュメンタリー番組を手掛け、MV、リモート演劇、映画など、活動は多岐にわたる。 2021年に公開した『14歳の栞』は1館からのスタートだったが、SNSで話題となり45都市まで拡大。監督・共同脚本を務めた『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(22年公開)は、第32回日本映画批評家大賞で新人監督賞・編集賞を受賞し、さらにヴヴェイ国際ファニー映画祭でグランプリを受賞するなど国際的な評価を得ている。
2014年に「分福」に所属し、是枝裕和監督の作品等で監督助手を務める。『マイスモールランド』(22年)で商業長編映画デビュー。ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門招待、アムネスティ国際映画賞の特別表彰を受けた。