第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【D-8】団地団 団地映画を総決算!世界は団地映画にあふれている!

11/24[日] ベルブホール

※13時半からグリナード1号ホール(グリナード永山5F)で「世界の団地映画論」第2部あり。(本プログラム半券でご参加できます)

チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,200円 / 当日:1,400円
支援会員/障がい者・付添者1名 ※前売はteket(テケト)のみ
前売・当日:各1,000円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

▼インターネットで購入

teket(テケト)

▼窓口で購入

永山公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1木曜、第3木曜]

関戸公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1月曜、第3月曜]
会場アクセス

ベルブホール

〒206-0025 東京都多摩市永山1-5
小田急多摩線/京王相模原線「永山駅」より徒歩2分。ベルブ永山5階

ジオラマボーイ・パノラマガール

  • 2020年/「ジオラマボーイ・パノラマガール」製作委員会製作/イオンエンターテイメント、boid配給/105分
  • 監督・脚本=瀬田なつき
  • 原作=岡崎京子「ジオラマボーイ・パノラマガール」(マガジンハウス刊)
  • 撮影=佐々木靖之
  • 美術=安藤真人
  • 音楽=山口元輔
  • 編集=今井俊裕
  • 出演=山田杏奈、鈴木仁、滝澤エリカ、若杉凩、平田空、持田唯颯、きいた、遊屋慎太郎、斉藤陽一郎、黒田大輔、成海璃子、森田望智、大塚寧々
12歳未満の方は保護者の同伴が適当です

ストーリー

東京に住む平坦で平凡な高校生・渋谷ハルコ(山田)、16歳。ある夜、橋の上で倒れていた神奈川ケンイチ(鈴木)にひとめぼれする。“世紀の恋”だとはしゃぐハルコに対して、真面目でおとなしげなケンイチは、受験目前、衝動的に学校を辞めてしまいそれどころではない。さらに、勢いでナンパした危険な香りのする女の子・マユミに夢中になっていく。二人の平行線の恋はどこへ行くのか。友だちや家族や自分、悩みもがく少年少女の刹那的な視線を切り取った、恋と成長の物語。

コメント

「団地映画を総決算!」と掲げた今回の企画。団地映画における女性、男性の描かれ方、特に女性の描かれ方をテーマに今年は『ジオラマボーイ・パノラマガール』を上映作品に選びました。80年代テイストのガール・ミーツボーイ。すれ違いを繰り返す渋谷ハルコと神奈川ケンイチ。恋にまっしぐらの二人かと思うと、あちらこちらとクネクネしながらの二人。ハルコ、ナツ、タイラ、カエデ、マルたちの行動世界とケンイチの融通の利かない行動世界。これが10代の世界なのかなあと首を捻りながら納得していく自分がいる。自分の10代を振り返ってみればと言われれば、赤面しながら首を縦に振る。もう団地団トークを聞いてみないと、このモヤモヤ感はなくならない。毎年のことながら映画上映後の団地団のトークが待ち遠しい作品です。そして団地団2部のエンドレストークはどんなトークになるのか開けてみないとわからないチョコレートの箱です。食べてみないとわからない。楽しみにしてください。(昇)

団地団

2010年12月、新宿ロフトプラスワンのトークイベントで結成。メンバーがそれぞれの立場から、映画、マンガ、アニメなどに登場する団地について深く考察して大放談を繰り広げる。話題は団地の美観や構造に対する偏愛にとどまらず、団地登場作品の演出論から大衆文化論、果ては都市論や郊外論にまで飛び火。知恵熱必死の知的エンターテインメント集団。

ゲスト紹介

大山 顕 氏

Oyama Ken

1972年生まれ。写真家/評論家。「住宅都市整理公団」(団地マニアのための団体。2000年に設立。団員は2人)の総裁。10年に佐藤大、速水健朗とともに「団地団」を結成。主な著書に「団地の見究」、「工場萌え」(石井哲との共著)、「ショッピングモールから考える―ユートピア・バックヤード・未来都市」(東浩紀との共著)、「新写真論」、「撮るあなたを撮るわたしを」など。

佐藤 大 氏

Sato Dai

1969年生まれ。脚本家。代表作にアニメ「カウボーイビバップ」(98年)、「交響詩篇エウレカセブン」(2005年)、「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」(02年)、映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』(21年)、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』『ぼくらのよあけ』(いずれも22年)、TVアニメ『ポケットモンスター』(23年~)などがある。

速水 健朗 氏

Hayami Kenro

ライター・編集者。ラーメンからショッピングモールまであれこれ執筆。たまにテレビやラジオのコメンテイターなどもやってます。主な著書に「ラーメンと愛国」「バンド臨終図巻」など。愛車は黄色の日産マーチ・カプリオレ。

稲田 豊史 氏

Inada Toyoshi

1974年生まれ。ライター・コラムニスト・編集者。映画配給会社、出版社を経て独立。主な著書は「ぼくたちの離婚」「映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ―コンテンツ消費の現在形」「ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生」。最新刊は「このドキュメンタリーはフィクションです」。団地団との出会いは、出版社の社員だった2011年に足を運んだ団地団トークライブの第2回。ライブ終了後、トーク内容の書籍化をメンバーに直接もちかけ、「団地団 〜ベランダから見渡す映画論〜」の企画・編集を担当(12年に刊行)。13年の独立を機に正式メンバーへと昇格した。

妹尾 朝子 氏

Seo Asako

企画・シナリオ・演出担当の小沢高広、作画・演出担当の妹尾朝子からなる二人組漫画家。代表作「大東京トイボックス」シリーズ。そのほか「ちゃぶだいケンタ」「南国トムソーヤ」「きょくまん」「STEVES」「おもたせしました。」「アイとアイザワ」「ブラガール」など。現在は育児エッセイマンガ「ニブンノイクジ」やWeb漫画サイト「ビッコミ」にて「南緯六〇度線の約束」を連載中。2016年「団地団」へ入団。

山内 マリコ 氏

Yamauchi Mariko

1980年生まれ、富山県出身。作家。大阪芸術大学映像学科卒。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年「ここは退屈迎えに来て」でデビュー。主な著書に「アズミ・ハルコは行方不明」「選んだ孤独はよい孤独」「すべてのことはメッセージ小説ユーミン」などがある。16年に刊行した「あのこは貴族」が岨手由貴子監督によって映画化され、21年TAMA映画賞最優秀作品賞を受賞した。今年刊行した「マリリン・トールド・ミー」ではマリリン・モンローをテーマに執筆。「結婚とわたし」「きもの再入門」などエッセイも発表。最新刊はU-NEXTより刊行予定。

プログラム一覧

牛尾憲輔氏(電子音楽家/劇伴作家/プロデューサー)、佐々木敦氏(思考家/HEADZ主宰)
齋藤潤氏、早瀬憩氏、伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
井上淳一氏(脚本・監督)、芋生悠氏、碧木愛莉氏、杉田雷麟氏、宮田岳氏、中野ミホ氏
北村匠海監督、萩原利久氏、藤堂日向氏、SYO氏(映画ライター)
山中瑶子監督、河合優実氏、五所純子氏(文筆家)
呉美保監督、忍足亜希子氏、中井圭氏(映画解説者)
石橋夕帆監督、岩田奏氏(俳優)、石山愛琉氏(俳優)
井口奈己監督、小川あん氏(俳優)
小関裕太氏、中川龍太郎監督
チャン・ゴンジェ監督、ソ・ジュニョン氏
チャン・ゴンジェ監督、菊地成孔氏(音楽家/文筆家)
有馬尚史監督、松田咲香氏(写真家)、小川紗良氏(文筆家・映像作家・俳優)
竹林亮監督、川和田恵真監督
山崎まどか氏(コラムニスト)、ゆっきゅん氏(DIVA)
大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
山内マリコ氏(作家)
村瀬大智監督、中山慎悟氏、百々武氏(写真家)
小路紘史監督、遠藤雄弥氏、森田想氏、後藤剛範氏、倉本朋幸氏、佐藤五郎氏