第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-2】俳優・小関裕太のいま

11/24[日] ヴィータホール
チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,900円 / 当日:2,000円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

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teket(テケト)

▼窓口で購入

永山公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1木曜、第3木曜]

関戸公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1月曜、第3月曜]
会場アクセス

ヴィータホール

〒206-0011 東京都多摩市関戸4-72
京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」(西口)から徒歩2分。ヴィータ・コミューネ8階

Drawing Days

  • 2015 年/アミューズ、ライブ・ビューイング・ジャパン配給/86分
  • 監督・脚本=原桂之介
  • 企画・プロデュース=中島郁美
  • 撮影=水野滋人
  • 美術=齋藤佐都子
  • 音楽=古川はじめ
  • 編集=細野優理子
  • 出演=小関裕太、古舘寛治、須藤理彩、根岸季衣

ストーリー

古びた電気店で働く浦瀬夏生(小関)。趣味の絵を描くために、給料の大半を画材につぎ込んでしまう夏生は貯金がまったくなかった。一方、長年連れ添った夫を半年前に亡くしたばかりの倉持佳乃(根岸)は、ひとり暮らしとなった家をルームシェアすると言い出す。それを耳にした電気店主の松田(古舘)が「最適任者」として夏生を佳乃に紹介する。こうして、19歳の夏生と60歳の佳乃の奇妙な共同生活が始まった。

コメント

本作では、夢を心に秘めた19歳の青年が、夫に先立たれた60歳の女性との奇妙な共同生活を通して、閉ざしていた心を溶かしていく様が描かれています。静かで淡々と、でもどこかクスッと笑える描写が散りばめられていて、どの登場人物たちにも愛着が湧きます。

物語の序盤、夏生は「はい」だけで会話することが多く、なんとも言えない心の内や19歳という微妙な年齢を感じます。それにしても「はい」だけで、これだけちがった意味を表現できるのか。私のお気に入りの「はい」は、松田の「うちの給料は少ないよ」に対するもの。2人の心地よい関係性がとても出ています。

佳乃さんの話す言葉は、夏生だけでなく観ている者も受け入れてもらえたような包容力があります。そしてラスト。初めて劇場で観てから9年経ちますが、ずっと心に残っています。(未)

メロスの誕生

  • 2023 年/日本映画放送製作/32分
  • 監督・脚本=中川龍太郎
  • 脚本=神山慎太郎
  • 撮影=相馬大輔
  • 音楽=加藤久貴
  • 編集=髙良真秀
  • 出演=小関裕太、前原滉、新谷ゆづみ、大峰ユリホ、二ノ宮隆太郎、黒田大輔

ストーリー

鈴木翔(小関)は激怒した。必ず、かの邪知暴虐の反社会組織のリーダー、沖嶋(黒田)を倒さねばならぬと決意した。しかし、翔には愛する妹、莉奈(新谷)の結婚式がある……。そこで、日付が変わるまでに戻ってくることを条件に、唯一無二の親友・世良(前原)を沖嶋に人質として差し出し、式場へと走る! 葛藤する翔は世良との友情を守り、沖嶋のもとへと戻るのか!?

コメント

物語がトップスピードで始まった! あっという間に作品の世界に飲み込まれて、気付けば最終地点に到着している。まさに翔と一緒に、短くも長い時間を駆け抜けているようでした。本作は、文豪・太宰治の「走れメロス」をモチーフに設定を現代に置き換え、コメディー風にアレンジした作品。小関さんは、中川龍太郎監督と撮影前から意見交換を重ね、現場でも自らのアイデアを出して作り上げました。アイデアのひとつである「仕草」が作中のアクセントになって生きています。

また独特の世界観も魅力のひとつ! これはどこの、なんの集まりなんだろうか……と思ってしまう結婚式の様子が、なんとも言えないハイテンションさとスピード感に溢れていて、翔の帰りを待つ世良のいる空間との大きなギャップになっていました。さらに、結婚式にいる翔と世良が語る翔の様子がかけ離れている“掴めなさ”も面白い。それは作品によって全く違う面を表現している小関さんの魅力が表されているようにも感じました。(未)

ゲスト紹介

小関 裕太 氏

Koseki Yuta

1995年生まれ、東京都出身。子役として芸能活動をスタート。その後、ドラマや映画、ミュージカル・舞台に出演。 主な出演作に、TVドラマ「来世ではちゃんとします」シリーズ(2020~23年)、舞台「キングダム」「ジャンヌ・ダルク」(ともに23年)など。24年は映画『恋わずらいのエリー』、TVドラマ「素晴らしき哉、先生!」「あのクズを殴ってやりたいんだ」、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」に出演。写真展「LIKES」を開催するなど、活躍の幅を広げている。

中川 龍太郎 監督

Nakagawa Ryutaro

映画監督、脚本家。『四月の永い夢』(2017年)がモスクワ国際映画祭にて、国際映画批評家連盟賞・ロシア映画批評家連盟特別表彰を受賞。『わたしは光をにぎっている』(19年)がモスクワ国際映画祭に特別招待。『静かな雨』(20年)が東京フィルメックスにて観客賞。愛知県観光動画『風になって、遊ぼう。〜ジブリパークのある愛知〜』を制作。『やがて海へと届く』(22年)がウディネ・ファー・イースト映画祭に選出。『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(23年)が東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に正式招待。

プログラム一覧

牛尾憲輔氏(電子音楽家/劇伴作家/プロデューサー)、佐々木敦氏(思考家/HEADZ主宰)
齋藤潤氏、早瀬憩氏、伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
井上淳一氏(脚本・監督)、芋生悠氏、碧木愛莉氏、杉田雷麟氏、宮田岳氏、中野ミホ氏
北村匠海監督、萩原利久氏、藤堂日向氏、SYO氏(映画ライター)
山中瑶子監督、河合優実氏、五所純子氏(文筆家)
呉美保監督、忍足亜希子氏、中井圭氏(映画解説者)
石橋夕帆監督、岩田奏氏(俳優)、石山愛琉氏(俳優)
井口奈己監督、小川あん氏(俳優)
小関裕太氏、中川龍太郎監督
チャン・ゴンジェ監督、ソ・ジュニョン氏
チャン・ゴンジェ監督、菊地成孔氏(音楽家/文筆家)
有馬尚史監督、松田咲香氏(写真家)、小川紗良氏(文筆家・映像作家・俳優)
竹林亮監督、川和田恵真監督
山崎まどか氏(コラムニスト)、ゆっきゅん氏(DIVA)
大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
山内マリコ氏(作家)
村瀬大智監督、中山慎悟氏、百々武氏(写真家)
小路紘史監督、遠藤雄弥氏、森田想氏、後藤剛範氏、倉本朋幸氏、佐藤五郎氏