第35回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【D-11】がんばれなくなった、すべての人へ ~令和でもがんばっていきまっしょい~

11/23[日] ベルブホール
チケット情報
  • 一般
     
    前売 1,200円
    当日 1,400円 
  • 子ども(4歳~小学生)
     
    前売 800円
    当日 900円 
  • 支援会員特別料金
    1,000円 
  • 障がい者特別料金
    • 付添者1名も同一料金
    1,000円 

インターネットで購入

チケット販売サービス teket [テケト]購入ページ

窓口で購入

永山公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1木曜、第3木曜]
※「【A-1】第17回TAMA映画賞授賞式」のチケット購入については販売方法が異なりますので専用ページをご確認ください。

関戸公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1月曜、第3月曜]
※「【A-1】第17回TAMA映画賞授賞式」のチケット販売はございません。
会場アクセス

ベルブホール

〒206-0025 東京都多摩市永山1-5
小田急多摩線/京王相模原線「永山駅」より徒歩2分。ベルブ永山5階

がんばっていきまっしょい

  • 2024年/「がんばっていきまっしょい」製作委員会製作/松竹配給/95分
  • 監督・脚本=櫻木優平
  • 原作=敷村良子「がんばっていきまっしょい」(幻冬舎文庫)
  • 脚本=大知慶一郎
  • キャラクターデザイン=西田亜沙子
  • アニメーション制作=萌/レイルズ
  • CGディレクター=川崎司
  • 主題歌=僕が見たかった青空「空色の水しぶき」(avex trax)
  • 声の出演=雨宮天、伊藤美来、高橋李依、鬼頭明里、長谷川育美、江口拓也、竹達彩奈、三森すずこ、内田彩

ストーリー

愛媛・松山の三津東高校に通う村上悦子は、努力しても報われないと心を閉ざしていた。だが転入生・高橋梨衣奈の情熱に動かされ、幼なじみの佐伯姫らと共に廃部状態のボート部を再始動させる。はじめての大会で挫折を味わいながらも、悦子は再びオールを握り、「もっと上手くなりたい」と願う。その瞬間、5人の心はひとつになる。

コメント

同じ映画が世に二つとないのは道理だが、これほど他に類を見ない作品はそうはない。3DCGアニメーションも最近では珍しくなくなった。しかしながら、本作は日本の作品に多くみられるセルルックとも、海外の作品に多くみられるリアルルックとも異なる、櫻木優平監督の唯一無二の世界が表出されており、まず目を惹きつける。特異なのは造形だけではない。アニメでしばしば記号化された表現が用いられることは論を俟(ま)たないだろう。それはもちろん、浮世絵などに端を発する優れた表現技法ではある。ただ、それに頼りがちな側面がみられることもまた事実。翻って本作は極めて写実的な描写に徹している。加えて、特別な出来事が起こるわけでもない舞台設定と、傑出した才能を持つわけでもないキャラクターたちによる物語、これもまた昨今の本流から距離を置いている。監督自ら「『日常系』の奔(はし)り」と評した昭和の原作を令和の現代に換骨奪胎した手腕に脱帽。(章)

ゲスト紹介

櫻木 優平 監督

Sakuragi Yuhei

アニメ映画監督。多数の映像プロダクションを経て、『花とアリス殺人事件』(岩井俊二監督)、ジブリ美術館作品『毛虫のボロ』(宮﨑駿監督)でCGディレクターを担当。映画監督デビュー作『あした世界が終わるとしても』(2019年)で、アヌシー国際アニメーション映画祭にノミネートされ、国内外で注目を集める。最新作『がんばっていきまっしょい』(24年)は日本アカデミー賞 優秀アニメーション賞を受賞。