第35回映画祭TAMA CINEMA FORUM
“The27Club”に取り憑(つ)かれた主人公・ハナコ(夏子)は、不器用でちっとも売れないパンクバンド“ザ・ゲスイドウズ”のボーカル。マネージャーから「田舎へ移住して曲を作れ」と最後のチャンスを与えられた4人は、不器用ながらも村人たちと協力し合い生活していく。ザ・ゲスイドウズは、バンドの未来を変える曲を作ることができるのか?
普段、映画館で入手したチラシをチラッと見て、「この映画を観よう!」と感じた映画を観に行きます。『ザ・ゲスイドウズ』も、その独特のタイトルも含めて、ずっと気になっていた映画です。
全然売れないパンクバンド“ザ・ゲスイドウズ”は、マネージャーから田舎へ移住して曲を作るように指示を受けます。ボーカルのハナコは東京で一人暮らし、ガスも止められるほどの極貧生活、移住した先では、バンドメンバーと共同生活、そして、村人たちとも徐々に心が通じ合い、そんな生活に思わず笑みがこぼれています。
新曲が生まれる場面には、宇賀那監督ならではのファンタジーな映像が流れ、全編にわたり笑いが絶えない映画です。
そしていよいよラストシーン、牛舎での最後(?)のギグ、合成ではない、ザ・ゲスイドウズの生の演奏が映し出されます。とても感動のギグで、涙がこぼれました。(にっしぃ)
映画ソムリエ。雑誌やウェブでの映画連載をはじめ、映画番組のナビゲーター、舞台挨拶や映画監督との対談イベントなどで映画イベントのMCとしても活躍中。劇場用パンフレットでは作品評も多数寄稿。また、映画ロケ地や映画にまつわるスポットを紹介する連載も執筆中。